インターナショナルスクールに通うと英検は何級レベルになれるの?

我が家娘は公立小学校4年生のときに、ほとんど英語が話せない状況でインターナショナルスクールへ編入しました。もともとは親子留学の予定でしたが、コロナで延期になったからです。結局、3年間通って初等部を卒業しました。

編入当初はレベルが低すぎて、英検を受験することなど考えてもいませんでした。数カ月たったころに4級を受けてみたら合格しました。そして、2年間ほどでほぼ勉強することなく2級に合格。卒業後は公立中学校に通いながら、準1級にも合格しました。

娘の場合はインターナショナルスクールに通った時期が、言語習得の黄金期と言われる10歳前後だったのも良かったと思いますし、クラスの環境なども影響したと思いますので、必ずしもインターナショナルスクールに3年間通えば、英検準1級を取得できると保証できるものではありません。

あくまで我が家の経験として、参考にしていただければと思います。

英検は小中学生の英語力を正確に反映するものではない

その前にお伝えしておきたいのですが、私自身はこれまでブログやメルマガ、Xでの発信を通して、英検は小中学生の英語力を正確に反映する試験ではないと言ってきています。個人的には、語彙や文法問題が難しい割に、リスニング、スピーキング(2次試験)が簡単なので、4技能のバランスが取れていないと感じています。

それに、級が上がるにつれ、読解問題の内容が小学生には難しい社会問題や時事問題などが取り上げられているため、英文が読めたとしても内容がピンとこないのではないかと思います。

本来ならTOEFL Primaryの方が良いと思っていますが、それでも英検についても発信しているのは、日本人にとっては何といっても、英語といえば英検という風潮だからです。

インターナショナルスクールに編入後、何度となく「英語どれくらいできるようになった?」と聞かれてきました。その問いに対して、「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)でA2かな。」などと言っても理解してもらえないことが多いです。けれども、「英検2級に合格したよ。」と言えば「2級って高校卒業程度だよね?」など、分かりやすいからです。

インターナショナルスクールでの英検受験歴

最初は5級を受験しようと思いましたが、問題をみたところ、学校にいる間は英語環境で過ごしている娘には簡単そうだったので、スキップして4級から英検を受けはじめました。

ちなみに、インターナショナルスクール編入時は、プリスクールや1年生くらいから通っているクラスメートは、2級に合格している子は多かったですが、準1級合格者は少なかったです。

4級はあっさり合格しましたので、結果を見ながら、準2級までは連続して受験して、難なく合格しました。2級は少し難しそうと感じたので、1回スキップしました。結局、インターナショナルスクールに編入後2年ほどで2級に合格しました。基本的には全て過去問を数回やった程度で受験し、あまり英検用の勉強はしませんでした。

勉強しなくても合格できた理由としては、インターナショナルスクールに通っていたおかげで、リスニング問題はほぼ満点だったことが挙げられると思います。準2級や2級では文法やリーディング問題が難しくなってきますが、そこで点をあまり取れなくてもリスニングのおかげで総合得点が良く、合格できた感じでした。

ちなみに2次でのスピーキング問題も、娘にとっては簡単だったようで、こちらはどの級も余裕で合格できていました。

公立中学校に編入してから英検準1級に合格

娘はインターナショナルスクールを卒業後、公立中学校の1年生へ編入しました。1学期の途中、6月にインターナショナルスクールを卒業し、その後すぐに公立中学校へ編入したという訳です。

インターナショナルスクールでは学校にいる間は英語で授業を受けています。公立中学校へ編入後は、学校でも校外でもずっと日本語環境になりました。今まで順調に英検に合格出来ていたのは、インターナショナルスクールでの英語環境であったことは、疑いようのない事実だと思います。それが日本語環境になったら、これまでのようにあまり勉強しなくても上の級に合格するということはないのかもしれないと感じました。

ところが、公立中学校に編入してから数カ月たった頃に試しに準1級を受験したところ、あと2%足りなくて1次試験不合格でした。場合によっては合格していたかもしれない点数です。そこで再度受験したところ、合格しました。準1級では最初の文法問題が多くて難しいので、それが足を引っ張っていました。そこで単語を多少勉強したのですが、結局文法問題ではあまり点を取れませんでしたが、合格しました。

ちなみに2次試験は、会話自体は問題ないのですが、「産休制度」についての問題があまり何を言って良いか分からず、うまく答えられなかったそうです。それでも比較的良い点で合格しました。

公立中学校に編入したのが6月で、準1級2回目の筆記試験が翌年の1月でした。その間ずっと日本語環境だったにも関わらず、なぜ準1級にも合格できたのか・・。これはおそらくですが、英語ネイティブと何とか日常会話が出来るレベルまでいけば、特に英検用の勉強をしなくても準1級レベルに到達するものと考えられます。インターナショナルスクールのお友達と遊ぶときは英語で話していたのも良かったと思います。

また、娘の場合は公立中学校に編入後、オンライン英会話を時々やっていましたが、それ以外では、私と一緒に海外ドラマを英語字幕でほぼ毎日みていました。海外ドラマでも子ども用ではなく大人が見るような内容のものもあったので、それなりに難しいのですが、ほとんど理解していました。楽しみながらみていたので、勉強とは思っていなかったと思いますが、地道なインプットになっていたのだと思います。

参考にしてみてくださいね。

『小学生からの国際教育Cafe』が提供するサービス

国内のインターナショナルスクールって、あまり情報がないのです。我が家も娘が転校する時には、結構悩みました。インターナショナルスクールでどの程度英語力が伸びるものなのか、逆に日本語力はどうなるのかなど、色んな意見があり不安に思う事もあると思います。

インターナショナルスクールや、英語教育について相談されたい方は、こんなサービスを提供しています。

国際教育Cafe

2021年3月16日

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ABOUTこの記事をかいた人

フルタイム勤務のワーママを経て、フリーランスへ。サロン開催、サークルや、PTA、学童の役員等で、多くのワーママと関わってきている。海外との仕事をする機会が多く、添乗や出張、旅行等で30カ国以上を訪問。 ドイツ親子留学が延期となり、娘は公立小学4年生からインターナショナルスクールへ転校し、卒業。 国際教育相談のサービスも展開するライター。
120時間のTEFL(Teaching English as a Foreign Language)コースを修了。
♦GCS認定コーチ
♦Points of You® Explorer(国際資格)
♦『edu JUMP!』『留学プレス』等でライターとしても活動
♦ Certificate of 120 Hour Advanced TEFL Course