子育て中のワーママにも伝えたい。N高がコーチングを採用する理由

コーチングは子育てにも通じるコミュニケーション技術です。N高(学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校)では担任の先生と生徒は、コーチングを通じて目標がない状態からスタートし、生徒自身が将来どうなりたいのか、考えていくそうです。

コーチングでは、「どうなっていたら良いのか?」という事を、コーチがクライアントに様々な視点から質問して考えてもらいます。ほとんどの人には、こうなっていたいという気持ちがあるのにも関わらず、自分でよく分かっていなかったり、忘れていたり、気持ちを押し殺していたりします。でも、それが明確になってくると、誰かに言われなくても、自ら行動し始めるのです。

私自身が前からモヤモヤと考えていたことのひとつに、学校では、「どうなっていたいのか?」という事を子供に考えさせる事があまりないなぁという事です。かといって家庭でも、親子で話す習慣もありません。

以前、厚切りジェイソンさんの講演会に参加した事があるのですが、アメリカでは親子でそういう会話をする家庭が多いが、日本ではあまりないので、もっと家庭で話した方がいいと言っていました。私も同感です。その方がもっと早い時期から、子供自身が自分の気持ちについて考えるようになるはずです。

N高が既にやっていた事を知り、子育て中のワーママにこそ知ってもらいたいと思ったので、シェアします。

N高がコーチングを採用する理由

私がN高に興味を持ったのは、中学受験が盛んな現在住んでいる地域には珍しく、子供をN高へ通わせているワーママから話を聞いたからです。

私と娘はこれから親子留学に行く予定なので、もし中途半端な時期に帰国する事になった場合、N高のような学校もアリかもなぁと調べていて、コーチングを採用していると知ったのです。N高は普通の高校にはない事をどんどん取り入れています。コーチングが子供に役立つと考えて取り入れているのです。学校でもそういう機会があったら良かったのに、と思っていた事をN高が既に行っていたと知って、確信に変わりましたよね。

私は大学卒業後、1人暮らしを始め、仕事をして自分の給料で生活するようになりましたが、そうなってから思ったのは、どう生きるか?どんな仕事をしていくか?どんな生活をしたいのか?など、人間として根本的な事を、親と一緒に暮らしている頃からもっと話を聞いたり、話し合ったりしておきたかったなという事でした。

そして、コーチングを学んでからは、これってもっと若い頃から知っていたら、もう少し世の中が違って見えたんじゃないかなと感じました。私の娘は小学生ですが、少しずつ、自分が早くから考えておけば良かったな、という事を伝えたり、考えてもらったりし始めています。

30~40代の親世代は、社会に出てから自分探しをしている?

私は40代ですが、30~40代の同年代のワーママと話して感じるのは、皆さん社会に出てから、「この仕事は自分がやりたい事ではない。」とか「向いていない。」感じて、大学卒業後に、別の学校に行ったり、資格を取ったりして、転職したという人が少なからずいるという事です。

親が教師だったので、自分も教育学部に進んだのに、途中で何か違うと感じて、理学療法士の学校に入り直したとか、全然別の仕事をしていたけれど作業療法士の学校に入り直して、3~4年学んで、現在は作業療法士の仕事をしている友人も何人かいます。

普通の事務仕事が全く合わない事に気がつき、日本語教師の資格を取り、現在は日本語教師の仕事をしているワーママもいました。私は日本語学科を卒業しているので、「えー、もったいない。日本語教師になろうと思わなかったんですか?」と言われましたね。。

飲食業から公認会計士の資格を取得して、現在は公認会計士として働いている人もいます。

でもこれはむしろ良い話で、これ以上に多くの人が、違和感を感じつつも行動を起こせずにそのままその仕事を我慢して続けている人の方が、数としては多いのではないでしょうか?

自分の仕事について、生き方について、考え始めるタイミングが遅くないですか?

親から「もっと勉強しなさい。」とうるさく言われた事はあっても、「自分がどうなっていたいのか?どんな事が向いているのか?どんな仕事を選ぶのかよく考えなさい。」と親にしつこく言われた人って、そんなにいないのではないでしょうか?子供自身が考えるべきだと考えられていたのかもしれませんが、そうでしょうか?だったらどうしてこんなにも多くの人が、社会に出てから自分探しをしているのでしょうか?自分で考える事は大切ですが、それを自分1人で見つけられない子供もまた、多いのではないかと感じています。

特に、親自身が見つけていなかったら、子供も見つけられない確立は高いのです。

私の場合

私自身は中学生くらいから、自分はどういう仕事をしたいのかなぁ?と考え続けて、高校生の時にはそれが見つからない自分にイラだっていました。だって、どういう仕事をしたいのか分からなければ、進学先を選べないからです。

とりあえずは、国語が得意だけれど、何となく海外に関わる仕事をしたいから、という理由で、日本語学科を選択したのです。日本語と海外・・と組み合わせると、外国人に日本語を教えるという仕事がいいのかなと思ったからです。

結果的には、大学1年生の時に友達に誘われて行ったシンガポールと、そこから電車で国境を越えてマレーシアに渡った経験が面白くて、旅行会社で就職する事になりました。日本語教師は、もっと社会人経験を積んでからでも遅くないと考えたからです。その後、貿易系の仕事に転職しました。

後に、中学生くらいから、どんな仕事に就きたいのかを考えていたのって、早い方だったらしいと後で気がつきました。キッカケは父でした。父は、自分が好きで得意とする電気系の技術者で、「お父さんはまぁ、自分が好きな事に出来ているから、それは幸せな事だと思っている。」と時々言っていたのを聞いていたからです。

子供達に聞かせたくて言っていた訳ではなくて、本当に独り言を言っていただけです。自然と、(そうなんだ。仕事って大変な気がするけど、好きな事を仕事にすれば、ハッピーなんだ。)と思いながら育ちました。結果的に、兄は電車の運転手、弟は車関係の仕事と、それぞれ何となく自分が興味のある事を仕事にしているんですよね。これは偶然ではないと思いませんか?

まとめ

コーチングは子育てにも通じるコミュニケーション技術です。N高では担任の先生と生徒で、コーチングを活用して、生徒自身に、どうなっていたら良いのか?という事を自ら考えてもらうそうです。

私はワーママの知り合いが多いのですが、皆さん、一度社会に出てから「これは自分のやりたい事ではない。」とか「向いてない。」と感じて、理学療法士や作業療法士の学校へ行き直したり、日本語教員や公認会計士の資格を取たりして、キャリアチェンジしたワーママが少なからずいます。

私が思うに、どういう仕事をしていきたいのか、どう生きていきたいのか、どうなっていたらいいのか??という事を子供時代に考える機会が少なく、大人になってから考える為にこういう事になってしまうのだと感じています。そういう意味で、N高が高校生のうちから、コーチングを採用して子供自身に考えさせるというのは理にかなっているのです。

私自身は、父が好きで得意な事を仕事にしていたので、自然とみんなそういうものだと思って、早くから考えていました。そのおかげで、社会に出る前に、どういう仕事をしたいのかを意識する事が出来て良かったと思っています。親自身が分かっていなかったら、子供自身も分からない場合は多いのです。

ワーママは自分が仕事をしてきているので、子供にも伝える事が出来ますよね。そして、子育て中からコーチングを利用すると、より子供自身で考えてもらう事が出来ますよ。

 

ABOUTこの記事をかいた人

Keiko Hagi (羽木 桂子)

フルタイム勤務のワーキングマザーを経て、現在はドイツ親子留学に向け、フリーランスで働きながら準備中。夫は単身赴任中で、小学生の娘と2人暮らし。ワーキングマザーのサロン開催、サークルや、PTA、学童の役員等で、多くのワーキングマザーと関わってきている。海外との仕事をする機会が多く、添乗や出張、旅行等で30カ国以上を訪問。独自の視点をコーチングに活かし、ワーキングマザーをサポート中。*GCS認定コーチ。