習い事で人気のピアノ・発表会で娘との親子連弾から改めて考えてみた

ピアノは子供の習い事として、今も昔も人気ですね。最近では、東大生の2人に1人がピアノを習っていたなんていう話もあり、音楽系の習い事としてだけではなく、習わせておけば何かの約に立つかも知れないという親心から、習わせている場合もあるようです。

私は幼稚園の年長からピアノを習い始め、中学2年生まで習っていました。小学3年生くらいから、ピアノ辞めたいなぁと思いながら、親に「せっかく上手くなっているのにもったいない。」という理由から反対され、受験勉強を理由に辞めるまで9年間、嫌々続けていました。

辞めてから、毎週毎週親子の間で交わされていた「ピアノの練習やったの?」「やってない。」「少しはやらないと・・。」という会話は何だったのか?と、納得いかない気持ちになったのです。もし自分が親になったら、子供には無理にピアノは習わせないようにしようと思いました。

結果的にピアノを習わせる事になり、さらには娘との親子連弾をやる羽目になり、30年ぶりくらいにピアノを弾いて感じた個人的な考えについて書いてみたいと思います。

子供にはピアノを習わせまいと思っていた私が習わせる事になった理由

娘本人が「ピアノを習ってみたい。」と言い出したのです・・。私はちょっと悩みました。親との長年の不毛な「練習やったの?」「やってない。」という会話を思い出したからです。夫は、本人がやりたいっていうんだったらやらせてみれば?上手くいかなかったら辞めたらいいのでは?と、軽いノリ。

いや~、ワーママとしてフルタイムで働いているだけでも大変なのに、ピアノの練習させるの大変なんだけどなぁ。しばらく、決める事が出来ませんでした。

しかしですよ、ワーママサークルの先輩から、「パパが娘2人の為により良いピアノを(勝手に)買い換えて不要になった、でも充分普通に弾ける電子ピアノがあるけどいらない?」という話があったのです。本人がピアノを習いたいと言い出したタイミングに、「ピアノいらない?」との話。しかも、我が家のインテリアにも程よくマッチする理想的なサイズとデザインの電子ピアノ・・。これはきっとピアノ習わせなさいっていう事だよね・・と思って、習わせる事になったのです。

ピアノ発表会で千と千尋の神隠しを親子連弾

ピアノの発表会は年に1回あります。娘は本来目立つ事をやりたがる性格ではないのに、なぜか舞台でダンスをしたり、ピアノを弾いたりするのは平気なんです。小学生になった年の発表会で、連弾をやる時間もあるので、希望するかどうかを聞かれました。

私は、夫も多少弾けるというのは知っていたので、「君がやったら~?」と言っていたのですが、夫は「イヤイヤイヤ・・パパと娘の連弾より、ママと娘の連弾の方がなんか良くない?」「イヤイヤイヤ・・パパと娘の連弾の方が珍しいから面白いって!」と、押しつけ合っていたのですが、「じゃあ本人に聞いてみよう。」と娘に聞いてみたら、あっさり「えー、ママと一緒がいい~。」という事で、私と娘で「千と千尋の神隠し」を親子連弾する事になったのです。

ピアノを30年ぶりに弾いて感じたのは脳の衰えだった・・

正直言って、ちょっとナメていました。30年近くまともにピアノを弾いていないとは言え、スキーやスノボのように、久しぶりでも少し練習したら感覚を思い出して、弾けるだろうと思っていたのですが、全然でした。楽譜は読めるし、何となくは弾けるのですが、次の日には前日やった事を忘れてしまうのです。毎回毎回フレッシュな状態でピアノに向かう感じです。

私はピアノを辞めた時の教本「ソナチネ アルバム1」を引っ張りだし、当時の自分がどんな楽譜を弾いていたのかを見てみました。どう見ても、「千と千尋の神隠し」の3倍は難しいのです。娘は練習を重ねていけば少しずつ上達していくのに、私の方は、前日弾けていたのに、次の日にはそれを忘れてしまい、また同じ事を練習する羽目に陥るので、娘の方が「も~、ママは何ですぐ忘れちゃうの!」とイラっとしてました。脳の衰えを強烈に意識しましたね。

機会があったら何かの縁だと思ってやってみる

私は基本的には、もし目の前に何かをやる機会を差し出されたら、とりあえずはやってみる事にしています。全てではないですが、かなり後になってから、それが何らかの形でつながっている事があったりするのです。スティーブ・ジョブスもそんな事を言ってましたよね。

発表会当日は、久しぶりの発表会で緊張もするし、重いグランドピアノには慣れないしで、結構間違えましたが、何とか形にはなりました。焦る私の隣で、娘は余裕で弾いていましたけどね。

ピアノ発表会が終わってから、久しぶりにピアノって楽しいんだなという感覚を思い出したのです。娘と連弾出来るなんて、幸せな事じゃないか。そしてその姿を親に見てもらう事も出来て、ピアノを習っていた時に感じていたネガティブな気持ちが、自分の中で30年かけて昇華された気がしました。

娘と趣味で別の曲もやろうかと先生に楽譜をコピーして頂きました。そうすると今度は、「せっかくなら、他の先生が主催する発表会もあるから、出てみませんか?」と思いもかけない誘いがありました。私的には、「もう、ムリー。」という感じでした。しかし、娘はきっと出たがるだろうなと思って恐る恐る聞いてみたら「出たい!」だよねー。あなたはそういうと思ったよ・・。

何の因果か、また親子連弾で別のピアノ発表会に出る事になったのです。曲は「アンダー・ザ・シー」で、これは「千と千尋の神隠し」よりも難しく、時間もなかったのでヤバかったです。

今度は弾いている途中でどこを弾いているか分からなくなり、ヤバイと思いました。娘は必死で私に合わせてピアノを弾いてくれました。夫曰く「出来ないママを必死でフォローするけなげな娘」っていう感じだったそうです。ここまでやって娘に「ママはもう精一杯やったから、もしまた発表会あっても出なくてイイかな・・?」と聞いたら、ようやく納得してくれました。

親が何かに挑戦している姿を子供に見せる事の大切さ

一応果敢に2回も発表会での親子連弾に挑戦してみたものの、特に2回目はちゃんと弾けなくて、本当に穴があったら入りたい気持ちになりました。こんな恥ずかしい経験するなら、やっぱり出なければ良かったなぁ。もともと出たくなかったし。とか、この経験に、何か意味はあったのだろうか・・?と、しばらく落ち込みました。これでも、仕事ではほとんど失敗しませんから・・!

けれども、ささいな事ではあるけれど、学校生活で娘が時々「学校で今度こういう事をやるんだけど、立候補してみようかな?」とか言う時があります。私はいつも「まぁ、やってみてもいいんじゃない?」とだけ言います。その後は娘本人が自分で考えて決めるのですが、いつも一応挑戦はしています。上手くいく時もあれば、いかない事もあります。

けれども思います。もし私が、普段何も挑戦していないのに、娘に「挑戦しなさい。」と言っても、おそらく娘はやらないと思います。私があれこれと思い悩みながらも、年齢に関係なく挑戦している姿を見ているからこそ、娘は挑戦するのではないかと。

時々、子供には色々と積極的にチャレンジして欲しいのに、何もやろうとしない。という話を聞くんですよね。そうやって悩む親に限って、保守的だったりするんです。子供に何かを期待するなら、それを親自身が出来ているかどうか、そこから考えてみると良いですね。

 

ABOUTこの記事をかいた人

Keiko Hagi (羽木 桂子)

フルタイム勤務のワーキングマザーを経て、現在はドイツ親子留学に向け、フリーランスで働きながら準備中。夫は単身赴任中で、小学生の娘と2人暮らし。ワーキングマザーのサロン開催、サークルや、PTA、学童の役員等で、多くのワーキングマザーと関わってきている。海外との仕事をする機会が多く、添乗や出張、旅行等で30カ国以上を訪問。独自の視点をコーチングに活かし、ワーキングマザーをサポート中。
♦GCS認定コーチ
♦Points of You® Explorer(国際資格)