『福岡市長 高島宗一郎の日本を最速で変える方法』高島宗一郎著

私は本を読むのが好きですし、中でもノンフィクションが大好き!・・なんですが、こういう政治系の本はあまり読みません。・・・なぜかというと、まぁ諦めている部分があるからでしょうね。

今回は機会を頂いて、実は若干「う~ん。気が進まないなぁ。。」(申し訳ありません。)と思いながら読んだのです。結果的に、読んでみて良かったです。それが『福岡市長 高島宋一郎の日本を最速で変える方法』です。
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高島市長というと、印象的だったのは博多駅前の道路が陥没したのを、猛スピードで復旧したというエピソード。海外の人も「自分の国で、道路にあんな大穴があいたら、復旧に数ヶ月かかる。」と驚いたという。この時私は、「あーこれ絶対、上の人が下っ端の人をこきつかって、無理くりやらせたに違いない。」と考え、「日本人、ほんとマジメだなぁ。こんなに頑張らなくてもいいのになぁ。」と、ゲンナリしていたのです。ところが、このニュースについて調べていたら、市長がリーダーシップをとり、様々な業者の協力の下、驚異的な復旧作業を成し遂げたようだったので、日本の市長にもこういうタイプの人がいらっしゃるんだなと感じ入りました。

そして本を読み進めていくうちに、ハンコのあたりで私はビビッときました。そうそうハンコ。ハンコです。日本の文化における最大とは言わないまでも、かなり大きな部分を占める謎のハンコ習慣。世界的にみると、おそらく基本はサインですよね。サインならハンコを用意する手間もないし、しかも本人の自筆なので、鑑定すればかなりの確率で本人だと分かります。でも、ハンコは本にも書かれているように誰かが代わりにハンコを押すことが可能。なのに、なぜどこにいってもハンコハンコと言われるのか。私は本当に長い間、ずっと疑問に思っていました。でも、本を読んで行政の人も「ハンコ、いらなくね?」と思う人がいるのだと分かって、安心したのです。

天神ビッグバンという感染症対応シティのプロジェクトや、多くの人が利用する駅前のロッカーで洗濯物が受け取れるプロジェクトなど、次々と新しい施策を打ち出されています。

こういったプロジェクトを「ゼロリスク神話」や「既得権益」による圧力を交わし、推し進めていくにはどうすれば良いのかについて、行政側の視点が書かれているので、分かりやすく感じました。なかなか、行政側の考え方というのは一般の人には分かりにくいですし、それを分かりやすく説明してくれる方もいらっしゃらないからです。

高島市長はアナウンサーという民間企業で仕事をされてから、市長になられているので、視点がやはりビジネスマン。こういう方がどんどん行政に参加されると、日本はもっとスピードアップしていくのではないでしょうか?

私ごとですが、先日娘のマイナンバーを更新したのですが、今はコロナの影響か、以前よりややこしい事になっていました。以前は確か区役所の窓口で、必要な書類を用意すれば簡単に作成出来たはずなんですが、今回は、まず書類をネットか郵送で送り、数ヶ月後にお知らせが届くという事になっていました。

2ヶ月後くらいに書類が届いたので、区役所に取りに行くのだと思ったら、違うんです。なんと、区役所では受け取れず、まず予約をして、電車にのって都心まで取りに行くというややこしい事になっていました。緊急事態宣言が発令中だったので、不要不急の外出は避けて下さいと言いつつ、マイナンバーカードを取りに、4駅ほど電車で出掛けて下さいという・・。どうしてこうなってしまうんでしょうか。高島市長のような人に、私が住んでいる地区に来て頂きたい、と思った次第でした。

1点残念だったのは、教育についてもっと踏み込んで欲しかったなという事です。私には小学生の娘がいて、教育相談という仕事もしているという事もあり、やはり子どもの教育に興味があります。

我が家は、ドイツに親子留学の予定でしたが、コロナの影響で延期となりました。娘はもとの公立校に通い始めたのですが、休校期間中オンライン授業は進まず、大量のプリントを渡されただけでした。

学校から、各担任より、生徒に電話して様子を確認します、と言われた時の事です。13時半に電話します、と言われて、娘と家で待っていたのですが、かかってこないので、私が聞き間違えたのだろうかと思い学校に電話したところ、13時半から40人の生徒1人1人に電話をかけるという話だったのです。

我が家はたまたま担任の先生が電話に出られて、ついでにと10分ほどプリントが進んだかとか、毎日どう過ごしているか等を話して終わったのですが、他のママ友に聞いたところ、いつ電話がかかってくるか分からない中、何時間もひたすら待っていたという人が多かったです。私の周りは共働き家庭が多いので、だいたいはママが仕事を休んだり、在宅ワークをしながら子どもとひたすら学校から電話がかかっているのを待つという、非効率的なやり方ですよね。。

結局、こういう経験を経て、公立校のICT教育の遅れ等に危機感を感じ、我が家は夏休み明けから国際バカロレア認定校のインターナショナルスクールへ転校しました。現在は、公立校もようやくパソコンが1人1台支給され、wifiも整備されたそうですが、結局使いこなせてはいないようです。

インターナショナルスクールは、日本の教育制度とは異なる為に、親は修学義務違反に問われます。政府は国際バカロレア認定校の拡大を推し進めようとしているにも関わらず、です。今のところ今後海外に行くのか、国内にとどまるのか未定の為、インターナショナルスクールで教わらない、日本の教科書に沿った理科や社会などは、スタディサプリでフォローアップしています。今は少し値上げしたようですが、我が家は月額980円で、分かりやすい授業をいくらでも見る事が出来ます。

我が家のようにインターナショナルスクールに通っている子ども、あるいは病気や学校が合わない等色んな理由で通えない子どもも、安価でスタディサプリの授業が受けれてしまうので、学校も同じ事をする必要があるのか等、実態が現実に追いついていないと感じます。

冒頭にスタートアップ企業の数が少ない事に危機感を抱いているという内容が出てきましたが、それは私も同感です。がしかし、私はそもそもそれは現在の教育にもつながってくると感じています。

私が子どもの頃と変わらず、先生が生徒に一方的に教えて、生徒はそれを受け身で聞いている。学校生活では同調圧力が強く、あまり目立った行動を取ると歓迎されない。そのような環境に10年以上いたら、なかなか、スタートアップ企業を立ち上げようなんて気にならないのではないかという気がしています。

それに、親世代の古い価値観で子どもを導こうとする風潮もどうかと思っています。私は現在教育熱心で中学受験が盛んな地域に住んでいます。娘の同級生は小学5年生なので、中学受験をする友達は、長時間塾で勉強しています。目指すところは、良い学校に入り、名の知れた企業に就職する・・といった感じでしょうか?そういう環境や価値観もまた、なかなか、自由な発想を育てにくいのではないかと思います。

是非、古い教育制度や価値観も『最速で変えて』頂きたいと、今後に期待します!

ABOUTこの記事をかいた人

Keiko Hagi (羽木 桂子)

フルタイム勤務のワーママを経て、フリーランスへ。夫は単身赴任中で、小学生の娘と2人暮らし。サロン開催、サークルや、PTA、学童の役員等で、多くのワーママと関わってきている。海外との仕事をする機会が多く、添乗や出張、旅行等で30カ国以上を訪問。独自の視点をコーチングに活かし、ワーキングマザーをサポート中。ドイツ親子留学が延期となり、娘はインターナショナルスクールへ転校する。国際教育相談のサービスも展開するライター・コーチ。
♦GCS認定コーチ
♦Points of You® Explorer(国際資格)
♦『次世代国際教育メディア』(https://ienext.org/)にて、コラム連載中。