インターナショナルスクールと公立学校のダブルスクールとは?

国内のインターナショナルスクールに通いながら、公立の学校にも通うダブルスクールって聞いた事があるけど、どういう事?そんな事可能なの?って疑問を感じる事があるかもしれません。もしかすると、毎年夏休み前だけ公立校に通ってくる生徒がいる、という経験をしている事もあるかもしれません。一体、どんな仕組みになっているのでしょうか?現時点で我が家が経験している事を含めてお伝えします。

インターナショナルスクールと公立校のダブルスクールとは

インターナショナルスクールには日本人の生徒も通っている事があります。しかしながら、インターナショナルスクールの多くは、いわゆる一条校として認められていない学校が多いです。その場合、インターナショナルスクールを卒業しても、日本の学校の卒業資格として認められません。

一条校とは
いわゆるインターナショナルスクールについては、法令上特段の規定はありませんが、一般的には主に英語により授業が行われ、外国人児童生徒を対象とする教育施設であると捉えられています。インターナショナルスクールの中には、学校教育法第1条に規定する学校(以下「一条校」といいます。)として認められたものがありますが、多くは学校教育法第134条に規定する各種学校として認められているか、又は無認可のものも少なからず存在しているようです。

一方、学校教育法第17条第1項、第2項には、学齢児童生徒の保護者にかかる就学義務について規定されています。そこでは保護者は子を「小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部」、「中学校、義務教育学校の後期課程、中等教育学校の前期課程又は特別支援学校の中学部」に就学させると規定されています。よって、保護者が日本国籍を有する子を一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません。
※文部科学省サイトより引用

日本人の保護者は、子どもを一条校として認められた日本の学校で修学させる義務があります。そして、出来る事なら、日本の学校の卒業資格を得させてあげたいと思うのではないでしょうか。

その方法の1つとして、その地域の行政や学校が認めてくれる場合には、公立校に籍を置かせてもらいながら、普段はインターナショナルスクールに通う事も可能です。そうすると、日本の学校の卒業資格が得られる事が多いです。これがいわゆる、インターナショナルスクールと日本の公立校との「ダブルスクール」という事になります。

さすがに普段は時間的に両方に通う事は難しいです。ですが、インターナショナルスクールは夏休みが2ヶ月以上ある学校が一般的です。公立校が7月末くらいから夏休みに入るのに対し、インターナショナルスクールは6月中旬くらいから2~3ヶ月ほど夏休みに入る学校が多いです。(※インターナショナルスクールでも、日本の学校と同じようなスケジュールを採用している場合もあります。)

その期間を利用して、インターナショナルスクールが夏休みに入った後1ヶ月間くらいだけ、公立校に通う生徒がいるのです。冬休みも、インターナショナルスクールの方が1週間ほど早くお休みに入る事が多いので、その間に公立校に通う生徒もいます。娘のクラスメートでもそうやって普段はインターナショナルスクールに通いながら、長い休みを利用して公立校に通っている生徒がいます。

保護者としては、普段は英語で授業を受けていますので、日本語力が心配です。中にはずっとインターナショナルスクールに通っていて、日本人でも日本の学校を体験した事のない生徒もいます。日本の学校を知っておいて欲しいという思いもあるでしょう。例え短期間でも、日本の公立校に通い、日本語の授業を受けるという事は良い機会となります。けれども、受け入れる側の先生や生徒達からすると、ある時期だけ生徒が増えますし、色々と大変な事もあるでしょう。

どちらにしても、あくまでその地域の役所や学校で、公立小学校にほとんど通えなくても籍を置いてくれて、短い期間だけ通う事を認めてくれる場合のみになります。

我が家の場合

我が家の場合、娘は公立小学校に4年生の1学期まで通っていて、2学期からインターナショナルスクールに編入しました。しかしながら、我が家の住んでいる地域では、公立小学校にずっと籍を置いてもらう事は認められていません。その年度内だけは籍を置いておけますが、それ以降は籍がなくなります。特に連絡もなく、自然消滅すると聞いていましたが、その通りでした。役所にも小学校にも確認しましたが、籍がないので、ダブルスクールは出来ないという事でした。教科書の無料配布もなく、日本の小学校の卒業資格を得る事は出来ません。

ちなみに隣の市では、公立校に籍を置いてもらってダブルスクールが可能なのだそうです。教科書も無料配布されます。また、未確認の情報ではありますが、同じ市内の近隣の小学校で、普段インターナショナルスクールに通っていて、夏休み前だけ公立の小学校に通ってくる生徒がいた、と聞いた事があります。学校長が認めてくれれば、通えるのかもしれませんね。

日本に住んでいる外国籍の生徒も公立の学校に通えるはずですが、我が家の地域では、日本人がインターナショナルスクールに通っていると、公立の学校に通えません。もともと公立校に在籍していたのですから、ランドセルもありますし、学校指定の体操服など学用用具は一通り揃っています。3年以上通っていたので、お友達もたくさんいます。夏の1ヶ月通うだけでもお友達や先生に会えますし、日本語で授業を受けるというのは、普段英語で授業を受けている娘にとっては、貴重な機会なので残念だなぁと思っています。

一方で、娘が通っていた公立校では、パパがフランス人、ママが日本人で、普段はフランスに住んでいて、毎年フランスの学校が夏休みになると日本に帰国し、1ヶ月間だけ娘の在籍していた学校に通ってくる生徒がいました。

普段は海外にいて、一時帰国中であれば通えるのに、日本国内のインターナショナルスクールに通っていると、公立校に通えないのも、何だか腑に落ちない話ではありますが、そういうデメリットを承知の上でインターナショナルスクールに転校した訳です。編入後1年半でほとんど勉強せずに英検準2級に合格したというメリットもあり、我が家としては今のところ後悔はしていません。

インターナショナルスクールと公立校のダブルスクールが地域によって差がある理由

なぜインターナショナルスクールと公立校のダブルスクールが可能な地域と、不可能な地域があるのか不思議に思いませんか?我が家は、インターナショナルスクールへの転校を考え始めた時、ネットやSNS等で、ダブルスクールをしているという情報も、ダブルスクールは出来ないという情報も見て、混乱しました。理由がよく分からなかったので、区役所に公立校からインターナショナルスクールへの転校手続きをしに行った際に聞いてみました。

対応してくれた方の話によると、もちろん日本の国としての方針は一律一緒です。しかしながら、各地域の教育委員会など、学校関係を管轄する組織の解釈は、それぞれにまかされているので、解釈の違いによって変わるのだそうです。

現在、インターナショナルスクールは関東を中心に次々と新設されています。インターナショナルスクールに通う日本人は今後増えていくでしょう。我が子に英語くらいは出来るようになって欲しい。けれども、日本語は忘れて欲しくない、と思う親も多いはずです。

マレーシアでは、国がインターナショナルスクールを学校として認めているので、どちらでも選べるようになっているそうです。そういった豊富な教育の選択肢を求めて、日本からマレーシアに留学する日本人も増えていますね。

文部科学省は現在、国際バカロレアの教育を推進しています。娘の通っている学校含め、多くのインターナショナルスクールが採用している国際バカロレアの認定校を増やしていこうとしているところです。今は色々と過渡期なのでしょう。

いつの日か国全体として制度を統一して頂き、マレーシアのように、日本人が日本の学校でもインターナショナルスクールでも、選べるようになる事を願っています。

個人的には、インターナショナルスクールは非常に学費が高いです。ドイツのように、学費が無料の公立のインターナショナルスクールや、オランダのように、学費がそこまで高くないインターナショナルスクールも選択肢のひとつとして、選べるようになると良いなとも思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

フルタイム勤務のワーママを経て、フリーランスへ。夫は単身赴任中で、小学生の娘と2人暮らし。サロン開催、サークルや、PTA、学童の役員等で、多くのワーママと関わってきている。海外との仕事をする機会が多く、添乗や出張、旅行等で30カ国以上を訪問。独自の視点をコーチングに活かし、ワーキングマザーをサポート中。ドイツ親子留学が延期となり、娘はインターナショナルスクールへ転校する。国際教育相談のサービスも展開するライター・コーチ。
♦GCS認定コーチ
♦Points of You® Explorer(国際資格)
♦『次世代国際教育メディア』(https://ienext.org/)にて、コラム連載中。